ご紹介はXACUS コットンポプリンシャツです。昨夏、合同ショールームで目に止まったこちらのブランド。それもそのはず、その前日にフィナモレでも同じようなストライプのバンドカラーをオーダーしていて、他も見てみようとなったのです。実際に手に取って見てみるとウエストシェイプの効いたキレイなパターンと縫製のクオリティの高さ、素材の選定の面白さに惹かれてしまいオーダーした、その名もザカスです。

ザカスのボディはギローバーやルイジボレッリと同じような後ろ脇にダイヤダーツがあり、ウエストシェイプがかなり効いています。前から見ると胸板が強調されると同時にキュッと引き締まったウエスト、横からは肩甲骨からウエストまで背中にキレイに沿った上品な男らしいシルエットが特徴です。

襟はやや小さめの襟羽根に水平気味に開いたホリゾンタルで、男らしいボディと後染めによるシャリッとした風合いとの相性が抜群です。カジュアルラインでありながらも取り外し可能なカラーステイズ(カラーキーパー)が付いていて、襟羽根がキレイにアーチを描きシャツ全体を引き締めてくれます。

素材は極細の糸を高密度に織り上げたコットン100%のポプリン。薄い素材でありながら濃色なので透け感もなく、きめ細かい表面はスベっとした肌触り。ドレスシャツに使われることが多いポプリンですが、製品になってから染め上げるガーメントダイなので、素材にハリとシャリ感も出て独特のシワも楽しめる一枚です。

お選びいただくサイズは普段のネックサイズと同じでよろしいかと思います。

【スタッフの着用感】
片山：172cm 60kg
日本規格のスーツではY5(胸囲90-ウエスト76)、日本サイズはS～M、イタリアサイズのジャケットはラルディーニ、タリアトーレ、チルコロ1901で44、シャツはフィナモレで38、ボルゾネッラで37を主に着用しています。こちらは普段のネックサイズの38で第一ボタンも閉めて着られて、身幅はほどよくゆとりのあるややタイトめです。着丈は絞られたウエストと相性の良い少し長めで、袖丈は腕が短め(裄丈80cm)な私だと少し長く感じますが、袖口幅が細いので手の甲が2/3に隠れる程度で収まり、袖のダボつきもさほど気にならないのでお直しする必要はないかと思います。

ブランド：XACUS / ザカス
1956年にイタリアのヴィチェンツァ郊外サンヴィートディレグザーノにアルベルトソカートによって設立されたシャツブランド。ハンドメイドの特徴を維持した高い縫製技術のマシンメイドで、北イタリアを代表するシャツブランドとなり、1990年代に国内外の有名デパートにインショップを展開し始める。2000年にはドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)を始めとする様々なイタリア高級ブランドのOEMを請け負い、ビジネスの中心としていたが、2016年にミラノに最初の旗艦店をオープンし、小売プロジェクトもスタートする。高いクオリティのオーダードレスシャツから特徴的なパターンの柄物シャツまで展開し、PITTIでも人気の高いブランド。同じ北イタリアではギローバー(GUY ROVER)、ボルゾネッラ(BOLZONELLA)、オリアン(ORIAN)、ナポリを代表するフィナモレ(FINAMORE)、ルイジボレッリ(LUIGI BORRELLI)、バルバ(BARBA)などイタリアにはたくさんのシャツメーカー(CAMICERIA)。があります。